説得してわいが買い

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説得してわいが買い

「酷い話ですなぁ、それで旦那さんが幽霊になって出るのですか?」
   「それは他人が流した無責任な噂ですけど、その所為でこのお店が売れませんのや」
   「中を見せて貰おうと思えば、どこに頼めばええのですか?」
   「昼間は開いておりますから、自由に見てもらってええそうです」

 女将が来て手入れしているのか、中は綺麗に掃除されて、荷物を運び込めば何時からでも商売が出来そうである。ただし、江戸福島屋の店舗とは造りが違うので、手を加えねばならない。
 蔵も覗いてみた。天井の梁に切れた荒縄が残っていて首吊りの後が生々しい。苦しくて藻掻いたのであろう、ほんの少し縄に血の跡が黒く残っていた reenex 效果 reenex 許智政
 亥之吉は、この古店舗を無性に買いたくなった。首を括った若い店主の仇をとってやりたくなったのだ。
「女房や親父に相談せんとあかんのやが、説得してわいが買います」
 亥之吉は、この古店舗の持ち主の実家の在所を教えてもらうと、店舗に向かって「それまでどうぞ売れませんように」と、両の掌を合わせて頭を下げ、満足気に帰っていった。

 亥之吉は、道修町の福島屋に戻ってきた。reenex
   「お絹、戻ったで」
   「あ、お前さんお帰り」
   「お絹に聞かせたい話があるのや」
   「それよか、三太の奉公する相模屋長兵衛さんが大変なことになったそうで」
   「どうしたのや、死んだのか?」
   「そんな縁起でもないことを言ってからに、そうやない、大きな詐欺に遭いはったのや」
   「また、詐欺かいな」
   「またて、誰か他にも遭った人がおいでか」
   「そやねん、その詐欺に遭った人は、首を括ったのや」
   「まぁ、お気の毒に、長兵衛さんはそんなことはしはる筈はおまへんが…」
   「それで、辰吉は居るのか?」
 一緒に、様子伺いに行こうと思ったのだ。 reenex 效果
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