報道記者は

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

報道記者は

空中カーチェイスに巻き込まれた挙句、
 二度目に鈴木愛が気絶するまでを語って、 こう締めくくると、
 やり手風な女は キラリと目を光らせた。

 この人は フリーの報道記者らしい。
 名刺には 平題箭(いたつき)美夜受(みやず) とあった。
 案外普通の名前だ。
「ふううん。
 あなたが危機に陥った時に突然現われて、 突然また消える。
 何処の誰やら 名前も聞いていない。
 と、 こういうわけなの?」

 わたしたち三人は、 保健室から学食に移動していた。
 話し終えた私が 薄いお茶をすすって一息つくと、
 平題箭女史は 疑い深い目で睨んでいる。
 無理も無い。
 私だって 他人から聞いた話なら 当然信じたりしなかったろう。
 それでも 他に目撃者だっているのだ。
 夢や幻というわけではない。

「それよか 今日は何で追いかけてきたんですか。
 イタさんの青い空走車、 確かに見たんですけど。
 追いかけられる意味が分からない」
「あっらあ、 あたしたち報道記者は 特ダネを追う猟犬なのよ。
 逃げられると 追いかけるのが本能なの。
 それより、 イタさんていうの やめてくれない。
 ハマちゃんとか スーさんとかいう言い方、 嫌いなのよ。
 イ・タ・ツ・キ」
 うっかり近づいたら 吠えられそうだ。

「そういえば、 あなたは星白屋から出てきたのよね。
 もしかして 被害状況を見たのかしら。
 星白屋なら 他に金目の物がたくさんあるはずだけど、
 コメダワラ作品以外に 被害はなかったのかなあ nicbeer's blog kisermini 青春密語 kisermini 一个微小心愿
PR